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ひとつひとつの経験が、自分のかたちをつくっていく

福澤 和雄 Kazuo Fukuzawa(高52回) 富山県職員

 

 現在、富山県庁で行政職として勤務しています。これまで、子育て支援、文化芸術の振興、土木分野の予算の管理、また東京にある富山県の事務所での国の機関との調整業務など、様々な分野に携わってきました。部署ごとに求められる知識や姿勢が異なるなかで、それぞれの現場で学び、少しずつ自分の視野や対応力を広げてきたように思います。

 行政の仕事というと、静かに書類仕事をこなすイメージを持たれるかもしれませんが、実はけっこう現場主義。ときには机の上では解決できない課題に直面し、「想定外」とのつきあいも日常茶飯事です。それでも、多様な人と関わりながら解決策を探っていく過程に、仕事の面白さがあります。

 一つの仕事に長く携わることも大切ですが、異なる分野に挑戦する中で得た経験は、今の自分にとって大きな財産になっています。在校生の皆さんには、多くの出会いや経験を通じて自分の関心や可能性を広げていってほしいと願っています。どんな経験も、きっといつか自分の力になります。

 また、同窓生の皆さんとは、それぞれの場所で異なる経験を積み重ねながらも、共通のふるさとや高校という繋がりのもと、これからもゆるやかに学び合える関係でいられたら嬉しいです。

 次は、同じテニス部の同級生で、プラニスウェア・ジャパンに勤務されている伊藤智範君にリレーを繋げたいと思います。